【論争勃発!?裏切りのトリートメント】

髪に潤いと艶を与えるサロントリートメント
しかしその正体はみなさんの期待を裏切るものだった!?
トリートメントの考え方をシェアします。

<論争が終わらない!トリートメントの正体>
こんにちは知多市の美容院optima大野です。
近年美容業界の間で触れてはいけないネタにサロントリートメントがあります
そのタブーをめぐって近年インターネットで論争が巻き起こっているのを耳にしました。

なぜそんな事になっているかというと、トリートメントで本当に髪が治るのか??
という疑問が浮上したからです。
トリートメントは美容室の売りの1つですが、お決まりの売り文句が「栄養補給をして痛んだ髪が
治る」というもの。
はたして痛んだ髪は元通りになるのか??細胞の話を掘り下げます。

<死滅細胞と活性細胞>
まず細胞を語る上で僕が一番納得した文献を書きます。「死んだ人間の傷を治す事はできない」です
いきなり恐ろしい事を言いましたが、人は常に細胞分裂を繰り返し、古い細胞を排出し新しい細胞を
作り続けています。怪我をしても治るのはこの原理です。医療はこれを助けて治りを早くする目的があり
ます。皮膚が切られて痛いと感じるのは活性細胞だからです。
死滅細胞とは細胞分裂をせず生まれた姿で一生を終えます。髪や爪がそれになります。
簡単に言うと排出です。切り離したい部分なので切られても痛くありません。
これが死滅細胞です。髪は毒素を体から排出する役割もあるとも聞いた事があります。
麻薬の検査で髪を分析するのが解りやすい例かとおもいます。
では人間が死ぬとどうでしょう??細胞分裂もしなくなります。結果、細胞分裂しなくなった人間の
傷は治す事ができません。
ここで疑問が生じます。人間が生きていても死滅している細胞がある場合、それを治療すると元に
戻るのか??
答えは「NO」です。
例えば凍傷で壊死した細胞はもとに戻ることはありません。
有名な話でいうと登山家の栗城さんも凍傷により右手親指以外9本の指を切断しました。
インドで再生医療を施しましたが切断という選択しかなかったようです。

ではもともと死滅細胞の髪はトリートメントという医療でダメージというなの傷をなおせるのか??
答えはもうお分かりですね。
これを見てみなさんはどう思いましたか??
もし本当に死滅細胞である髪が治るのであれば指も治せたのではないでしょうか??
僕が読んだ記事の中に「髪内部にどれだけタンパク質やアミノ酸を入れ込んでも髪の内部で定着する
事はない。」というのがありました。
という事はトリートメントには死滅細胞を治す効果は期待できないという事になります。

ここまでややこしい事を書いてきましたが、「トリートメントって意味ないんだ。だまされた」
とお思いの方が多いのではないでしょうか。
しかし僕はトリートメントは治す役目以外の部分で必須だと考えています。

<正体が明らかに!?トリートメントの本当の役割>
なぜトリートメントが必要か。
それは絆創膏の役目に近いと考えているからです。
以前のブログでダメージは傷口に似ているという考えを書きましたが、傷口をむき出しにしている
と想いもよらぬ2次トラブルに巻き込まれてしまいます。
それを防ぐ為にもトリートメントは必須だと考えています。
むき出しの傷口は弱く拡大していきやすいもの。絆創膏には治す力はないですが傷口の接触や、血
を吸収し洋服や周りのものを汚す事を防いでくれる役目があります。
それを髪に置き換えたときに摩擦や熱、紫外線。カラーが髪から流れ出る退色を防ぐ役割に貢献し
ていると思っているからです。
その他手触りや艶、質感、扱いやすさなどメリットが多い事も事実です。

まとめとして美容室で使うトリートメントには治す力はないが扱いやすい髪になるためのツール
としては理に叶っていて、それをキープする為のホームケアが僕は一番大切だと思っています。
「美容室に行ったときにトリートメントをやったから家では使わなくていいや」ではなく逆に
美容室のトリートメントはホームケアの後で考えるものであり、ホームケアで満足いかない方が
するべきだと僕は思っています。

次回は死滅細胞とホームケアの密接な関係について書きたいと思います。

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